多くの人が抱える疑問に「厄払いのお札はいつ返すべきか?」というものがあります。
厄年の期間が明確でないことが理由ですが、ここではその疑問を解消し、お札を返す正しい方法について説明します。
厄除けのお札はいつ返すもの?
お札は、神社や寺院で受けた祈祷やお祓いから約一年後、厄年が終わる年の始めに、感謝の気持ちを込めて返納するのが一般的です。
年末から新年にかけて、多くの神社や寺院では古札入れや返納箱を設置しています。
この時期に初詣で訪れた際に、新たな気持ちでお札を納めるのが良いでしょう。
お札の効力は一年間とされており、厄年には前厄、本厄、後厄と三段階があります。
各段階で新しいお札を受けることが推奨されています。
例えば、本厄でお祓いを受けたら、次の年に後厄のお祓いを受けて新しいお札をもらうのが適切です。
さらに、厄年の計算は数え年を用いて行われるため、1月1日を起点として一年間が厄年と見なされます。
そのため、誕生日が過ぎたからといって厄年が終わるわけではなく、新年を迎えるまではお札を手元に置いておくことが推奨されます。
厄払いのお札の返納方法について
お祓いや祈祷を受けた際にいただく厄払いのお札は、通常、その神社や寺院に返納することが一般的です。
神社によっては、一年中古札を受け付ける箱を設置しているところもありますが、多くは年末から三が日、遅くとも1月15日までに返納を行います。
返納の際、特別な指示がない限りは、自分で設置されている返納箱にお札を入れるだけで大丈夫です。
ほとんどの場合、返納に料金は必要ありませんが、お焚き上げ料や焼納料として少額の金額が設定されていることもあります。
賽銭箱があることもあるので、お札と同額程度の賽銭を入れるのが一般的です。
私の住んでいる地域の神社では、1月15日までに特設された焚き上げ箱にお札やお守りを入れると、どんど焼きで一緒に焼かれます。
お正月にはこの方法で返納し、お礼として御賽銭を捧げるのが恒例となっています。
また、明治神宮のように年中返納箱を設置している場所もあります。
地域や宗派によっては、厄年の終わりを節分とする場合もありますので、返納のタイミングや方法が分からないときは、神社や寺院に直接問い合わせることが最も確実です。
厄払いお札の異なる神社への返納について
厄払いのお札は、元の神社と異なる神社でも返納することが可能です。
一方で、お寺で受けたお札については、宗派が異なると返納を受け入れてもらえない場合がありますので、同じ宗派のお寺へ返納することが望ましいです。
神社でのお札は、他の神社でも返納可能であり、これは日本の「八百万の神」の教えに基づいています。
無数の神様が存在するため、異なる神社でも厄払いのお札を受け入れてもらうことができます。
返納が難しい場合は、郵送での返納も考えられますが、その際は、お札に見合うお賽銭やお布施を同封することが推奨されます。
まとめ
厄払いのお札は一年間の効力があるとされており、その年の厄が明けた後に返納するのが通例です。
お正月や節分の際に返納することが多いです。
お札を返納する際は、過ごした一年間の無事を感謝し、新しい年を迎える準備として行うことが理想的です。
これは、新たな気持ちで一年をスタートするための大切な儀式となります。